智頭急行

HOTから始まる車両番号が印象的な智頭急行。HOTは、H=兵庫、O=岡山、T=鳥取を意味し3県を跨ることからこの名が付いた。乗車の際は、「智頭急行満喫普通列車一日乗り放題きっぷ」を利用したい。「青春18きっぷ」とほぼ同時期に発売されるので、併用すればゆったりのんびりの鉄道旅を満喫できる。沿線施設の割引特典もあるので、利用しない手はない。ただし、特急列車には乗れないので注意。本音を言えば、特急列車「スーパーはくと」にも乗っておきたい。智頭急行のマスコットキャラクターが「スーパーはくとくん」であるように、使用されるHOT7000系は智頭急行の看板列車である。はくととは、日本神話の『因幡の白兎』が由来でかつては「白兎」と表記されていた。

智頭急行の車窓は他とは一味違う。沿線は高架区間が多く、河川や谷間を見下ろすかたちで車窓が流れる。撮り鉄にとっては見上げるかたちになるので、腕の見せ所だ。沿線の見所としては、平福駅がおすすめ。宿場町として栄えた因幡街道の往時の面影を残した雰囲気に包まれている。2駅先、岡山県に入って最初の駅である宮本武蔵駅も時間があれば立ち寄りたい。宮本武蔵の生誕地伝承があることから少年時代の銅像があり、天然温泉や多目的プールなどの施設がある「クアガーデン武蔵の里」がある。

開業年: 1994(平成6)年
営業キロ: 56.1km
所要時間: 約1時間20分(普通列車・上郡〜智頭)
動力方式: 内燃
運行車両: HOT7000系、HOT3500形、キハ187系(JR西日本)
営業本数: 普通列車42本(上郡〜智頭ほか区間列車含む)、特急列車26本(上郡〜智頭)
主な観光スポット: 飛龍の滝(久崎駅から徒歩約10分)、
讃甘神社(宮本武蔵駅から徒歩約10分)、
堂屋敷(あわくら温泉駅から徒歩約5分)、
石谷家住宅(智頭駅から徒歩約10分)