長野電鉄

ロマンスカーのシンボル、展望車を継承
信州の山並みや千曲川の景観を前面展望席から思う存分楽しむことができる特急「ゆけむり」は長野電鉄の看板列車である。親しみを込めて「ながでん」と呼ばれる長野電鉄の歴史は古く、開業は大正時代にまでさかのぼる。以来、地域に根差した鉄道会社として発展を遂げてきた。現在は長野〜湯田中間の長野線33.2kmと長野線の須坂から分岐して屋代までを結ぶ屋代線24.4kmの2路線からなる。

帝都高速度交通営団(現東京メトロ)から購入した3500系
「ながでん」を訪れた際には特急列車に乗車しよう。全車自由席で特急料金は一律100円とリーズナブル。格安料金で特急列車の旅が満喫できるのだ。A特急とB特急が存在し、停車駅の違いによって分類される。
A特急は1000系「ゆけむり」で運行される。「ゆけむり」は元小田急ロマンスカーの車両が使用され、2006(平成18)年12月に登場。さらに「成田エクスプレス」の専用車両として活躍したJR東日本の特急電車253系を譲り受け、2011(平成23)年6月4日より運転を開始した。

2012(平成14)年3月31日をもって引退する2000系
長野線沿線の見どころとしては、千曲川の道路併用橋や夜間瀬川の橋梁、信州中野から湯田中にかけての勾配区間などがあげられる。2両編成でワンマン運転を行う屋代線では松代駅からの城下町散策がおすすめだ。
| 開業年: | 1922(大正11)年 |
|---|---|
| 営業キロ: | 57.6km |
| 所要時間: | 約1時間(普通列車・長野~湯田中)、約40分(須坂~屋代) |
| 動力方式: | 1500V直流電化 |
| 運行車両: | 1000系、8500系、3500系・3600系、2000系 |
| 営業本数: | 平日156本・土休日153本(長野~湯田中ほか区間列車・特急列車含む)、30本(須坂~屋代) |
| 主な観光スポット: | 豪商の館・田中本家博物館(須坂駅から徒歩約30分)、 岩松院(小布施駅から徒歩約30分)、 地獄谷温泉(湯田中駅からバス約15分+徒歩約30分)、 松代城跡(松代駅から徒歩約5分) |
写真提供:松尾諭





