会津鉄道

名物の湯野上温泉駅。有人時間帯は囲炉裏に火がつき列車の到着まで暖がとれる
2010年(平成22)年6月、会津鉄道に新型車両(AT700形・AT750形)を使用した「AIZUマウントエクスプレス」が運行を開始した。会津のマスコット「あかべぇ」に合わせた真っ赤なボディカラーと特徴あるデザインは会津の里山の緑と絶妙なコントラストを表現している。車内は特急列車のような佇まいだ。落ち着いた和の空間を演出し通路にはじゅうたんが敷かれている。リクライニングシートがずらっと並び、高級感が漂う。
会津鉄道のもうひとつの目玉は、「トロッコ会津浪漫号」である。3両編成のお座トロ列車のうち、トロッコ車両(AT-351)を新製しトンネル内で車内のポスターが光るという奇抜なアイデアが人気を呼んでいる。
会津鉄道は、第3セクターとして国鉄会津線を引き継ぎ、JR只見線、野岩鉄道、東武線との連絡運転を行なっている。浅草~会津若松間を4時間余あまりで走り、首都圏とのアクセスも良好だ。風光明媚な四季の山々を見たくなったら日帰り旅行でも、十分に楽しむことができる。途中停車駅の芦ノ牧温泉駅では、メディアに引っ張りだこのネコ駅長(名誉駅長)「バス」が出迎えてくれる。湯野上温泉駅は、日本で唯一の茅葺き屋根の駅舎で駅車内には囲炉裏がある情緒たっぷりの駅だ。
| 開業年: | 1987(昭和62)年 |
|---|---|
| 営業キロ: | 57.4km |
| 所要時間: | 約1時間15~30分(西若松~会津高原尾瀬口) |
| 動力方式: | 内燃(西若松~会津田島)、 1500V直流電化(会津田島~会津高原尾瀬口) |
| 運行車両: | AT-100形、AT-350形、AT-400形、AT-500形、AT-550形、AT-600形、AT-650形、AT-700形、AT-750形、6050系 |
| 営業本数: | 55本、 ほかトロッコ会津浪漫号3本・臨時快速1本あり |
| 主な観光スポット: | 大内宿(湯野上温泉駅からクルマ約10分)、 養鱒公園いこいの広場 (養鱒公園駅から徒歩約20分)、 奥会津地方歴史民俗資料館 (会津山村道場駅から徒歩約15分)、 阿久津家住宅(七ヶ岳登山口駅から徒歩約12分) |
写真提供:松尾諭





