予土線

宇和島湾に沈む夕陽

予土線には「しまんとグリーンライン」という別称がある通り、若井~江川崎間で四万十川と沿って走る。くねくねと蛇行する四万十川をトンネルや橋梁を通ってショートカットしながら高知県から愛媛県へと入っていく。四万十川は四国地方で吉野川に次ぐ2番目の面積で四国山地の不入山(いらずやま)から土佐湾へと流れる。

四国最長の四万十川。ダムなどがないため“日本最後の清流”と呼ばれる

川沿いにはダムや護岸工事がなく、ありのままの自然が残されているため、天然鰻や鮎など川魚漁が盛んに行われている。四万十川の併走区間からは、この地域に多く見られる沈下橋を見ることができる。増水などによる橋脚の流失を防ぐために、水かさが上がると橋が水面下に沈むようになっている。欄干がなく水面ぎりぎりにかけられているのが特徴だ。

半家(はげ)駅は平家の落ち武者が追ってから逃れるため 「平」を「半」にしたのが由来とされる

予土線が全通されたのは1974(昭和49)年と比較的最近のことで、このことで四国を鉄道で一周できるようになった。それまでは私鉄の宇和島軽便鐵道が1914(大正3)年に開業しており、江川崎から先の区間を延長することによって開通し、宇和島軽便鐵道から予土線と改称した。

開業年: 1974(昭和49)年
営業キロ: 76.3km
所要時間: 約2時間
動力方式: 内燃
運行車両: キハ32形、キハ54形
営業本数: 普通列車下り12本、上り14本
主な観光スポット: 龍光寺(伊予宮野下駅徒歩20分)、
森の国ぽっぽ温泉(松丸駅からすぐ)、
芝不器男生家(松丸駅から徒歩約3分)、
虹の森公園(松丸駅から徒歩約5分)、
四万十川の駅・カヌー館(江川崎駅から徒歩約30分)、
駄馬崎遺跡(十川駅から徒歩6分)、
十和恩温泉(十川駅から徒歩約7分)、
夫婦杉(十川駅からクルマ約10分)