大糸線

最後の一軒となった牛方宿は現在、資料館として使われている
松本~糸魚川まで、信州と日本海を結ぶのが大糸線だ。途中駅の信濃大町の「大」と糸魚川の「糸」からとってその名がついたことからわかるように、松本から信濃大町の信濃鉄道と、信濃大町から糸魚川間が大糸北・南線として南北から延伸する形で順次開業していった。この区間は日本のフォッサマグナ(大地溝帯)に沿って走るため、山岳地帯と湖沼に囲まれ、鉄道敷設に時間がかかった。
全通したのは、信濃鉄道が松本市駅を開業した1915(大正4)年から40年以上あとのことだった。

穂高駅前にある銅像。「登頂」と題し山の頂に辿りついた親子が喜びを表している
日本海の塩を信州内陸部へと運ぶ“塩の道”として歴史的にも重要なルートで、千国街道、糸魚川街道と呼ばれる古い街道がある。戦国時代、越後の上杉謙信が甲州の武田信玄に塩を送ったのもこの道だ。当時は牛の背に塩や乾物を乗せ、牛方(うしかた)と呼ばれる運び人がこのかぼそい山道を往来した。今でも千国街道沿いには“牛方宿”の農家が残っている。
大糸線の主力となっているE127系は左側がクロスシート、右側がロングシートという変則的な配置になっていて、車窓左手には、穂高連峰をはじめとする北アルプスが流れる。すっきり晴れ渡った日には、穂高岳、槍ヶ岳といった名峰の大パノラマが見られる。
| 開業年: | 1957(昭和32)年 |
| 営業キロ: | 105.4km(松本~糸魚川) |
| 所要時間: | 約3時間30分~4時間 |
| 駅数: | 42 |
| 運行車両: | 115系、E127系、E257系183・189系、383系、HB-E300系ほか |
| 主な観光スポット: | 松本城(松本駅から徒歩約15分) 北アルプス展望台(穂高駅からクルマ約15分) 安曇野ちひろ美術館(信濃松川駅からクルマ約5分) 塩の道博物館・流鏑馬会館(信濃大町駅から徒歩約5分) 牛方宿(南小谷駅からクルマ約15分) |





