釧網本線

終点の網走駅。札幌~網走間を函館本線・宗谷本線・石北本線経由で運転するオホーツクとキハ40
釧網本線は釧路と網走から一字ずつとって名づけられたが、実際の釧路側の起点駅は、根室本線の東釧路で、東釧路~網走間の166.2kmとなっている。
沿線の見所は、なんといっても釧路の大湿原である。東釧路を出るとすぐさま釧路湿原が広がる。釧路湿原では、北海道の大地で悠々と暮らす数々の動植物を見ることができる。野生動物では、オジロ鷲、エゾ鹿、キタキツネなどが生息しており、樹木が枯れる冬には車窓からアニマルウォッチングを楽しむこともできる。中でも留鳥として釧路湿原で暮らすタンチョウは一番の目玉である。運が良ければ、繁殖期の“鶴の舞”を見ることができる。茅沼駅はタンチョウの見え駅として有名だ。また、路湿原国立公園を含む釧路湿原一体は、ニレやシラカバ、カラマツ混生樹林が広がる。釧路湿原は沿線を約30kmに渡って続き、混生樹林の合間から葦の広がる湿原地帯が垣間見える。

硫黄山の別名はアトサヌプリ(アイヌ語で「裸の山」の意)。最寄駅は川湯温泉
この雄大な路線が廃線にならずに生き残ったのは、喜ばしいことだ。かつて4000kmにわたって国鉄の鉄道網が敷かれていた北海道だが、現在は2500kmしかない。半分近くが廃線となってしまったのだ。釧路湿原にはじまり、摩周湖、阿寒湖周辺には川湯温泉があり、知床斜里からはオホーツク海の沿岸を走る。全国的に名高い大自然を望む絶景路線である。
| 開業年: | 1931(昭和6)年 |
|---|---|
| 営業キロ: | 169.1km |
| 所要時間: | 2時間(普通列車) |
| 動力方式: | 内燃 |
| 運行車両: | キハ40系、キハ54系 |
| 営業本数: | 普通列車13往復 |
| 主な観光スポット: | 網走市郷土博物館(桂台駅かえ徒歩約10分)、 濤沸湖(北浜駅から徒歩約10分)、 斜里町立知床博物館(知床斜里駅から徒歩約20分)、 摩周湖第一展望台(摩周湖からバス約25分)、 釧路湿原国立公園(釧路湿原駅からすぐ) |





