五能線

弘前は川部の目と鼻の先。築城400年で盛り上がりを見せる弘前城
五能線は秋田と青森を日本海沿岸でつなぐ147.2kmの路線。路線の大半は海岸沿いのすれすれを走るので、日本海の荒々しい潮流を約4時間かけてたっぷり堪能することができる。中でも八森~鰺ヶ沢間は海岸線にぴったりと平行して走るので車窓から荒波に削られた奇岩や怪石など日本海らしい荒々しい風景を見ることができる。
世界的にも人気のユネスコの世界遺産「白神山地」を形成するのは、途中駅でもある十二湖。十二湖の湖沼地帯は1704年、江戸時代に起きた能代大地震による崩山の崩壊でできたのではないかと言われている複数の湖のことで、ブナの原生林が密集している。「不老ふ死温泉」で有名なのが、艫作(へなし)。海岸と一体化した絶景露天風呂では、はるか遠くの水平線を眺めながら、潮騒に耳を傾けて旅の疲れを癒したい。

五能線へのアクセスに便利な秋田新幹線E3系
鯵ヶ沢を抜けると五能線は津軽平野の広がる内陸部へ向かう。リンゴ畑が広がり、津軽富士とも呼ばれる岩木山を望む五所川原に到着する。米とリンゴが名産の津軽平野の中心地である。 五能線を走る「リゾートしらかみ」のハイブリットタイプHB-E300系「青池」は、今、注目の列車だ。2010年東北新幹線延伸を期に運行を開始し、秋田~弘前・青森間を奥羽本線・五能線経由で運行している臨時快速列車である。
| 開業年: | 1936(昭和11)年 |
|---|---|
| 営業キロ: | 147.2km |
| 所要時間: | 約4時間(東能代~川部) |
| 動力方式: | 内燃 |
| 運行車両: | キハ40形 |
| 営業本数: | 普通列車5往復 |
| 主な観光スポット: | 大間越関所跡(大間越駅から徒歩約25分)、 十二湖(十二湖駅からバス約20分)、 太宰の館・ふかうら文学館(深浦駅から徒歩約15分)、 立侫武多の館(五所川原駅から徒歩約5分) |





