箱根登山鉄道

金太郎の故郷としても知られる足柄山は箱根山の北部にあたる
箱根登山鉄道が開通したのは、1919(大正8)年。スイスの山岳鉄道レーティッシュ鉄道ベルニナ線の技術を取り入れ、平均勾配35‰を登る登山電車として登場した。それ以前は、東海道最大の難所で「箱根八里」は難所の代名詞だった。名湯・箱根七湯(湯本、塔ノ沢、宮ノ下、堂ヶ島、木賀、芦之湯)の開湯は奈良時代と言われているが、豊臣秀吉が小田原攻めのときに英気を養うため、長期滞陣したため有名になったと言われている。

終点強羅のひとつ手前、彫刻の森。彫刻の森美術館のネットの森
登山鉄道ができると、それまで秘湯として別世界のようだった箱根七湯が身近なものとなった。老舗の富士屋ホテルは観光地・リゾートして売り出し、外国人観光客や上流階級の避暑地として人気が集まった。
箱根登山鉄道が小田原を発車すると、さっそく80‰の急勾配を登る。ラックレールやケーブルカーを除いた日本一の勾配だ。3回のスイッチバックを経て、終点の強羅へ向かう。3つのスイッチバックのうち大平台は唯一の旅客駅で残りは、運転停車のみだ。スイッチバックのたびに運転手と車掌が行き交う姿は箱根登山鉄道では見慣れた光景だ。

強羅は神奈川県の駅で最も標高が高い。553m
大平台を出発すると、急勾配とともに急カーブが連続する。最小曲線半径でもR30。45mしかない3両編成の列車がカーブに入ると、直角に曲がっているように感じる。
続く、宮ノ下を抜けると国道1号線にぶつかる。ここは箱根駅伝で有名なあの踏切だ。小涌谷を過ぎ2つのカーブを抜けると緩やかな直線を進み終点強羅に到着する。
| 【データ】 | |
| 開業年: | 1919(大正8)年 |
| 営業キロ: | 15.0km(小田原~強羅) |
| 所要時間: | 約1時間 |
| 運行車両: | 1000形(ベルニナ号)、2000系(サンモリッツ号)、モハ1形、ほか |
| 主な観光スポット: | 小涌谷温泉(小涌谷駅下車) 大平台温泉(大平台駅下車) 彫刻の森美術館(彫刻の森駅から徒歩2分) 箱根強羅公園(強羅駅から徒歩5分) 強羅温泉(強羅駅下車) |





