留萌本線

沿線は学生の利用が多い

道央から日本海へ、深川~増毛間をつなぐ留萌本線だが、JR全線の中では66.8kmと筑豊線の66.1kmに次いで“本線”と名のつく路線で最も短い路線だ。駅数は20、すべて単線の非電化で、鈍行のキハ58が走る。

 1910(明治43)年、手塩地方随一の良港・留萌(るもい)港への石炭などの物資輸送のために深川から留萌までが開通。1921(大正10)年には増毛まで延伸し、礼受(れうけ)・舎熊(しゃぐま)が開業した。

礼受からは日本海沿岸の絶景が一望できる

深川を出発すると北一已(きたいちゃん)、秩父別(ちっぷべつ)、真布(まっぷ)など難読駅が続く。6駅目の恵比島(えびしま)は、1999(平成11)年に放送されたNHK連続テレビ小説『すずらん』に登場した明日萌(あすもい)駅のことだ。正確には、ドラマのセットとして恵比島駅舎に併設して作られたのが明日萌駅舎で、昭和初期の開拓時代の家屋のような佇まいだ。隣の恵比島駅は廃車を利用した簡素なものだ。駅名にちなんで萌と名付けられた少女(柊瑠美)の波乱万丈の人生を描いて感動を呼んだ。作品に登場した蒸気機関車はC12 66は真岡鉄道で運行していたものが、はるばる北海道までやってきて撮影に使われることとなった。同じくC11 171、C11 207は昭和50年代に道内で使われていたもので24年ぶりに復活を果たし、現在も函館本線、釧網本線で運行している。

観光案内所となっている風待食堂

終点の増毛(ましけ)駅は映画『駅STATION』(降旗康男監督、倉本聰脚本)の舞台となり、一躍全国区の知名度となった。映画に登場した風待食堂は今も残されていて、観光案内所となっている。以前は貨物用側線と転車台(手動方式)が敷設された旅客・貨物の要所であったが、現在は無人駅だ。

開業年: 1910(明治43)年
営業キロ: 66.8km
所要時間: 約1時間30分(深川駅~増毛駅)
動力方式: 内燃
運行車両: キハ54形
営業本数: 下り8本、上り9本(区間運行含む)
主な観光スポット: 沼田町ふるさと資料館・夜高会館(石狩沼田駅から徒歩10分)
秩父別町郷土館(秩父別駅から徒歩7分)
留萌市海のふるさと館(留萌駅から徒歩20分)
黄金崎(瀬越駅から徒歩16分)
旧商家丸一本間家(増毛駅から徒歩3分)
岩尾温泉あったま~る(増毛駅からクルマ約20分)