久留里線

久留里線は、千葉県木更津市の木更津から君津市の上総亀山までの32.2kmを結ぶ盲腸線だ。東京湾から房総半島を横断し太平洋側までの敷設が計画されていたが、亀山ダムの手前、上総亀山が終着駅となっている。開業当時は、小湊鉄道の上総中野を経て、国鉄木原線(現・いすみ鉄道いすみ線)と結ばれる予定だった。木原線という名前からも木更津から大原間を繋ぐ房総半島横断計画だったことが分かる。

路線名にもなっている久留里駅

運行本数は1時間に1本、営業本数は1日17本と首都圏とは思えないほど閑静な路線で、首都圏で唯一タブレット交換が行われている。その姿を見るために訪れる観光客がいるほどである。また、運行しているキハ30、37、38はどれも久留里線でしか走っておらず、他では見ることができない。外吊り式の扉のキハ30は貴重な存在だ。

久留里の城下町にはいくつも井戸がある水の町

内房線・木更津駅から久留里線に乗って、房総半島の内陸へ入っていくとのどかな田園風景が広がる。祇園、上総清川と無人駅が続き、4つ目の横田ではタブレット交換が行われる。乗務員どうしのタブレット交換風景が見られるのは、横田と久留里のみ。続く馬来田には昔ながらの木造駅舎が今も残っている。一度、駅が廃止される話が持ち上がったが地元有志のボランティア活動によって免れたというエピソードがある。小櫃(おびつ)川を並行するようにゆるやかに勾配をあがっていくと久留里に到着する。多くの電車はここまで。ここから先、上総亀山までは途端に運行本数が減る。車窓風景はのどかな田園風景から小高い山々へと変わっていく。

開業年: 1936(昭和11)年
営業キロ: 32.2km
所要時間: 約1時間(木更津~上総亀山)
動力方式: 内燃
運行車両: キハ30形、キハ38形、キハ37形、風っこキハ48形
営業本数: 17本
主な観光スポット: きみさらずタワー(木更津駅から徒歩約15分)、
久留里城(久留里駅から徒歩約30分)、
平景清の陣屋跡(上総清川駅から徒歩約10分)、
真里谷城(馬来田駅からクルマ約30分)、