昭和の鉄道 聞き語り

 

 

 

 

 

【商品情報】

発売日2024年3月19日
ISBN/JAN
9784635825085
紙版価格
1,650円 (本体1,500円+税10%)
電子版価格1,650円 (本体1,500円+税10%)
ページ数

196ページ

 

 

【内容紹介】

国鉄・JRの元職員が、古老の職員から訊いた珠玉のエピソードと、

分割民営化の前後での自身の体験をまとめた一冊

 

著者の松本正司さんは、運転士に憧れて1977年1月に国鉄に就職。東京北鉄道管理局大宮機関区で勤務の後、1985年に上野駅に開設された直営売店「ホイッスル」の企画立案を行いましたが、国鉄分割民営化のあおりで一時解雇。国鉄分割民営化直前の1987年3月に復帰し、その後はJR東日本にて車掌、運転士になり、2020年3月に退職した異色の経歴の持ち主です。

若い頃から古老の職員の話を訊くのが大好きで、特に大宮機関区勤務中には戦前から鉄道員だった職員の話をよく訊いたそうです。前半では、そんな先輩職員たちが昔を思い出して語った珠玉のエピソードがまとめられています。後半では、先輩職員のエピソードを交えつつ、臨時雇用員(いわゆるアルバイト)から正規採用へと至る中で、自身が見てきたこと、体験したこと、感じたことを中心に書かれています。

まるで話し上手な古老の鉄道員が話すかのように軽妙な筆致と、今では考えられないようなエピソードの数々は市井の人々の記録でもあり、ぜひ昔を知らない若い世代にも読んで頂きたい一冊です。

 

 

【目次】

第1章 古参職員からの聞き語り

品川駅で海釣りをする話/機関区の風呂はなぜ広い/油の切れたD51形/赤い動輪/機関車を防空壕に入れろ!/馬よりも下/サーベルを下げた機関士/サンマの脂で列車が止まる話/本当なら機関士になれなかった/空襲下、それでも汽車は走る/西武線へ助勤に行く

 

第2章 学生班が見た国鉄

昔から女性職員はいた/ひかりは西へ 食堂車珍道中/アルバイト駅員/わたしはお荷物?

 

第3章 就職し大宮機関区へ

憧れの国鉄へ/鉄道学園にて/日本一忙しい職場/見習いから一本へ/食堂と床屋とスーパーマーケットのある職場/気動車のエンジン始動の話/気動車と喧嘩して敗けた話/ポッポ屋ならうどんを食え!/豚が逃げた!/臭い話/どこまで行った?/頭が悪い!/生きてるかーっ?!/痩せたり太ったり/怪談/目の覚めるような話/人を喰った話/事故発生!/SLに乗ってドジョウすくい/西瓜と干瓢/俺の汽車に飛び込みやがって/臨時列車あれこれ/一番速い機関車/ひと区間だけの特急機関車/レールがない!/お召列車の記憶/懺悔/文化祭とミステリー/お召機関士の屈辱/5段階評価、キミはDランク!/提案/国鉄職員ではなかった

 

第4章 直営店から乗務員へ

KATO関水金属で/外資系の会社に/ばかだから~わかんな~い/合言葉は列車無線!/過去を消された男/赤い腕章はなくなったが/やられたりやり返したり/切ったり切られたり/走れ! 明日を賭けて!!/呪いの寝台特急「富士」/車内放送のテクニック/おタバコはご遠慮下さい/納豆嫌い/朝の上り列車のグリーン車のカーテンの話/181系で140キロ出した話/あとがきにかえて

        

 

 

 

 

 

 

 

 

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