旅鉄車両ファイル009 国鉄ED75形電気機関車
【商品情報】
発売日 | 2023年8月16日 |
ISBN/JAN | 9784635825122 |
紙版価格 | 2,970円 (本体2,700円+税10%) |
電子版価格 | 2,376円 (本体2,160円+税10%) |
ページ数 | 144ページ |
【内容紹介】
日本の電化路線には、直流、交流50Hz、交流60Hzの3種類の電源があります。戦後、全国の直流電化を進めた国鉄では、1950年代に地方幹線の電化方法として地上設備を安価に抑えられる交流電化に着目します。まだ世界的にも開発途上の技術でしたが、1954年に試作車が完成し試運転を実施。1957年には北陸本線で世界初の交流60Hzによる営業運転を開始しました。電流の制御に当初は水銀を使用していましたが、その後、半導体技術が急速に進化し、1963年に本書の主役であるED75形が制御方式に半導体を用いて完成。試作車の誕生からわずか9年で、日本の交流電気車は完成の域に達したのです。ED75形は全302両が製造され、東北地方の東北本線、奥羽本線、常磐線を中心に活躍しました。しかし、老朽化や運用効率化による置き換え、旅客列車の電車化などで数を減らし、現役車両はJR東日本の5両のみです。本書では秋田総合車両センター南秋田センター所属の777号機を取材し、詳細なディテールを掲載しています。また、青函トンネル向けに改造されたED79形、九州・北海道向けの改良型・ED76形についても取り上げ、交流電気機関車を概観できる構成になっています。これまでの電気機関車の本とは違う視点からED75形をまとめた一冊です。
【目次】
第1章 交流電気車史におけるED75形
制御方式から見た日本の交流電気車
第2章 ED75形の概要
ED75形交流電気機関車のプロフィール
ED75形のメカニズム(台車/車体・台枠/主回路用の主な電気機器/主回路用以外の主な電気機器/空気ブレーキ装置)
第3章 ED75形の番代
番代区分と仕様変更(0番代/300番代/500番代/1000番代/700番代)
700番代の主要設計変更点
第4章 ED75形のディテール
ED75形777号機のディテール(ED75形777号機の表情/四面から見たED75形777号機/外観/屋上機器/運転室1エンド/助士席/第1制御箱/運転室2エンド/機器室/台車・床下機器/2度目の転換期にあるED75形)
第5章 ED79形の概要
青函トンネル用改造車ED79形/主な改造点と番代の違い/ED79形の構造/ED79形50番代/ED79形の改造と運用
第6章 SG搭載仕様、ED76形
ED76形0・1000番代/ED76形500番代
『旅と鉄道』を友だちに追加して、新刊情報を手に入れよう!