旅鉄車両ファイル007 国鉄581系特急形電車
【商品情報】
発売日 | 2023年3月13日 |
ISBN/JAN | 9784635824095 |
紙版価格 | 2,970円 (本体2,700円+税10%) |
電子版価格 | 2,376円 (本体2,160円+税10%) |
ページ数 | 160ページ |
【内容紹介】
東海道新幹線が開業し、高度経済成長まっただ中の1967(昭和42)年9月30日、一つの新型電車が新大阪と博多を結ぶ寝台特急「月光」で登場しました。それが581系です。最大の特徴は、寝台と座席の両用構造を電車に採り入れたことで、初めて投入された列車名にちなんで「月光形」の愛称が付けられました。
翌1968(昭和43)年10月1日には、「ヨンサントオ」と呼ばれる白紙ダイヤ改正があり、改良型の583系が登場しました。青森まで電化が完成した東北本線の特急にも投入され、581・583系は青森から九州まで、まさに全国を股に掛けて昼夜問わず走り続けました。
本書は、581系に魅了され、研究を続けてきた鉄道愛好家、後藤崇史氏の初めての著書で、主に「寝台座席両用電車の構想から開発・落成まで」と「月光形の存在がもたらした影響」に重点を置いて記した一冊です。渾身の研究成果をぜひご覧ください。
【目次】
序文
「座標軸では示せない車両への想い」
第1章 581系誕生のいきさつ
ヨンサントオ当日/ヨンサントオへと至る道筋/寝台座席“両用”電車の構想
第2章 581系の特徴的構造
寝台座席両用電車開発の実際/完成した「寝台座席両用電車」/寝台座席転換機構の構造/クハネ581形の先頭形状
第3章 581系の概要
寝台・座席車/食堂車/その他設備/屋根部/車体部/色と標記/床構造/台車/主要機器類/重量
第4章 581系の形式別解説
第1次新製車モハネ581形/モハネ580形/クハネ581形/サハネ581形/サシ581形/発注・納車/第2次増備車(42年度本予算車)/581系電車の営業運転開始
第5章 月光形の量産化
月光形の運用パターン/581系第1次新製車の成果/本格量産への布石-581系第2次増備車-
第6章 583系電車の概要
583系の開発-本格量産の開始-/583系の形式別概要モハネ583形/モハネ582形/クハネ581形(10号車以降)/サハネ581形(13号車以降)/サシ581形(6号車以降)/サロ581形(新形式一等座席車)/発注・納車/44年度第3次債務車とクハネ583形の開発/新形式制御車クハネ583形
第7章 その後の月光形
「月光形」登場の影響/月光形の斜陽化/月光形の増備終了/581系と583系の違い
参考資料
寝台座席両用電車の開発・登場の流れ/月光形電車の増備と主な改良点
跋文
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