おとなの鉄学002 令和最新版!ライバル鉄道徹底研究
【商品情報】
発売日 | 2022年7月15日 |
ISBN/JAN | 9784635823906 |
紙版価格 | 2,200円 (本体2,000円+税10%) |
電子版価格 | 1,760円 (本体1,600円+税10%) |
ページ数 | 256ページ |
【内容紹介】
並行するライバル路線の関係はどう変化したか。30年の時を経てふたたび検証!
かつて、並行する競合区間では、できるだけ速く走らせるのが正攻法だと考えられていましたが、現在ではスピードよりも利便性を優先する方策が進められるようになりました。また、鉄道の技術・サービスの向上や、乗客のニーズとともに、競争から「協調」へと変化した競合路線もありました。
本書のベースとなっているのは1992年7月に刊行された同著者による『「ライバル鉄道」徹底研究』です。出版から30年、ライバル鉄道の関係をあらためて検証します。
【目次】
第1章 大阪―神戸/JR西日本VS阪神VS阪急
国鉄・阪神・阪急の競い合い/日本初の都市間電車・阪神電鉄/第三路線、阪急の開通/鉄道省の阪神間競争参入/戦後のスピード競争/1992年時の各社ダイヤ/朝夕ラッシュ時間帯/望まれる競争の復活/2022年に至るまでの軌跡
第2章 品川(東京)―横浜/JR東日本VS京急VS東急VS東京モノレール
日本で初めての鉄道/京浜電鉄が全通するまで/京浜開業時の競争状況/鉄道院の電車化/戦後の競争史/1992年時の各線のダイヤ/朝ラッシュ時/2022年までの東京地区―横浜間の変化/現状
第3章 大阪(難波)―名古屋/JR東海VS近鉄
関西铁道VS官鉄/多くの私鉄が名阪間の建設をめざした/新幹線の開通まで/東海道新幹線の登場/1992年時の名阪間の状況/2012年に名阪間ノンストップ運転が消滅
第4章 東京 (浅草)―日光/JR東日本VS東武
東京―日光間輸送の歴史/1992年時のJR東日本、東武の状況/1992年時の将来展望と改善案/地元はミニ新幹線を要望した/東武とJRは競争から協調に転換した
第5章 大阪―京都/JR西日本VS京阪VS阪急
官鉄開業から京阪登場まで/新京阪の開業/昭和の初めから終戦まで/急電再開と特急の増発/新快速の登場/1992年時の京阪間の状況/各社のダイヤ/京阪間利用はどれが便利か/新快速が130㎞運転を開始/阪急、京阪はスピード競争から中間駅の利便向上に転じた
第6章 新宿―多摩ニュータウン/京王VS小田急
二転三転した計画ルート/現路線全通までの過程/1992年時点で駅・ルートはどちらが有利か/1992年のダイヤはどちらも不便/1992年時の見解―競争による改善はできないのか/多摩ニュータウン内の状況/現在の京王相模原線の状況/小田急多摩線沿線の現況/小田急の下北沢付近の立体化は高架から地下に変更した/まずは喜多見―和泉多摩川間が複々線になった/京王は昼間時に相模原線直通特急をいったん中止したもののスピードアップした/小田急の複々線化が完成/京王相模原線で特急が復活/今でも多摩センター―新宿間は京王のほうが便利である
第7章 大阪―和歌山/南海VS JR阪和線
南海電鉄の開業/南海全通時から阪和の開業まで/阪和電鉄の開業/南海・阪和の合併と、阪和国有化/南海と阪和線のスピード競争/一長一短の1992年のダイヤ/ターミナルの位置/運賃・料金/関西空港が開業
第8章 新宿―八王子・高尾/JR中央線VS京王
国鉄初の電車〝甲武線〟/昭和38年まで競争はなかった/京王の改良と国鉄モハ90系投入/「特別快速」対「冷房車」/両者とも改善策はこんなにある/京王がスピードアップ
第9章 豊橋―名古屋―岐阜/JR東海道線VS名鉄
東海道線の開業と列車/名古屋鉄道の誕生まで/並行路線となった名古屋―豊橋間/豊橋―新岐阜間に特急運転/国鉄も快速列車で対抗/JR・名鉄両者のポイントは/1992年からのJR・名鉄の豊橋―岐阜間の昼間時ダイヤの変遷
第10章 神戸―姫路/JR山陽線VS山陽電鉄
山陽鉄道と後続の私鉄/姫路延長と合併/兵庫電軌と神姫電鉄は宇治川電気に合併/山陽電鉄と網干線/戦後復興とロマンスカー/国鉄は電化で巻き返しへ/本格的な競争に突入/1992年時の状況/1992年時の改善案/震災被害がきっかけで阪神と相互直通運転を開始
第11章 新幹線VS在来線
1992年時点のキロあたり損失による比較/伊豆半島をめぐる競争/在来線が特に不便な例/通勤新幹線対通勤電車/現在の状況・東海道新幹線の「こだま」がスピードアップ/湘南特急は大きく変化/北陸新幹線対第3セクター鉄道/旧東北本線の盛岡―青森間にも速達列車が必要/九州新幹線では
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