現代美術と実験映画で表現した列車の旅
写真+列車=映画 大田区の「カマタ_ソーコ」にて映像展示
京浜急行沿線のカマタ_ソーコで列車をモティーフにした3名の作家の映像展を行う。特殊照明作家を自称する市川平は光源と影でできた彫刻的空間表現を行い、美術家の大洲大作は列車の窓をスクリーン化して「車窓」をメディアとも物質とも捉えられるものとする。光とスクリーンの間にはフィルムが必要だ。寡作だが重要な作品を残している瀬尾俊三の「フィルム・ディスプレイ」を迎え入れ、幻の実験映画作家の色褪せないテクニックとユーモアを現代の作家と対峙させる。
[内容]
市川平 カサンドラクロス・ラストコンサート
ミクストメディア/2017 ほか数点
大洲大作 Interurban
ミクストメディア/2017 ほか数点
瀬尾俊三 フィルム・ディスプレイ
16ミリ/5分/1979
主催:@カマタ
日時:2017年11月16日〜12月3日(毎週木、金、土、日 14:00-20:00)
場所:カマタ_ソーコ(東京都大田区萩中3-22-7 京浜急行 大鳥居駅下車徒歩5分)
※本展は第7回おおたオープンファクトリー連携企画です。http://www.o-2.jp/mono/oof/
※12/2 (土曜日) 15:00〜 アーティストトーク「作家+列車=映画」
市川平 大洲大作 澤隆志
料金:1,000円
市川平(いちかわ・たいら)
1965年東京都生まれ。特殊照明作家。1991年武蔵野美術大学大学院修了。主な個展に「TOKYO UNIT LIFE」(スパイラルガーデン、1993年)、「真空の香り」(西村画廊、1996年)「バオバブ・プランテーション」(キリンプラザ大阪、2000年)など。主なグループ展に「知覚の扉」(豊田市美術館、2010年)、「鉄道美術館」(岡本太郎美術館、 2016年)、「ラブラブショー2」(青森県立美術館、2017年)などがある。
大洲 大作(おおず・だいさく)
1973年大阪府生まれ。美術家。1997年龍谷大学文学部哲学科卒業。主な個展に「PANORAMIC WINDOW/光のシークエンス」(サイギャラリー、2013年)、「Afterglow」(POETIC SCAPE、2016年)「大洲大作・写真の仕事 ̶ 石の街」(宇都宮美術館サテライト、2017年)など。主なグループ展に「始発電車を待ちながら」(東京ステーションギャラリー、2012-2013年)、「さいたまトリエンナーレ2016」(2016年)、「ラブラブショー2」(青森県立美術館、2017年)などがある。
瀬尾俊三(せお・しゅんぞう)
1947年香川県生まれ。映像作家。70年代に16mmフィルムによる実験映画を制作。構造主義的アプローチのなかにも乾いたユーモアが見いだせる。主な作品に『セルフ・ポートレート』『ゼロックス・フィルム』など。主な映画祭に「Closeup of Japan」(アトランタ芸術大学、1994年)、「日本実験映画40年史」(キリンプラザ大阪ほか、1994年)、「イメージフォーラム・フェスティバル2011」パークタワーホールほか、2011年)「Between the Frames」(ボサール、2016年)