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秋田県北秋田市に本社を置く第3セクターの秋田内陸縦貫鉄道が運営する「内陸線資料館」が、7月1日(月)、阿仁合駅前にオープンした。
本誌『旅と鉄道』7月号(92~97ページ)では秋田内陸縦貫鉄道の特集で取材を行ったが、酒井一郎社長のインタビューでも触れられていた「資料館の新設」が早くも実現した形となった。
内陸線資料館は、「内陸線の歴史」「森林鉄道の歴史」「鉱山鉄道の歴史」の三つのテーマを中心に、当時の新聞記事や写真を通して紹介する展示内容。
内陸線の前身である国鉄阿仁合線の米内沢~阿仁合間は、1934(昭和9)年に開通。その後、1970(昭和45)年の国鉄角館線の開通を経て、第3セクター「秋田内陸縦貫鉄道」として新たにスタートしたのは、1986(昭和61)年のこと。1989(平成元)年には鷹巣~角館間の全線開通で、地域の長年の悲願が達成。現在は、「秋田美人ライン」の愛称がつき、沿線住民だけでなく、鉄道ファンにも愛される存在となった。
内陸線の歴史のほかに、秋田県の林業・鉱山を支えた森林鉄道や鉱山鉄道の歴史も紹介し、知られざる鉄道に光を当てている。
写真を中心とした120点もの資料から秋田の鉄道史を概観でき、また鉄道への情熱を感じられる展示構成には、新たな発見が多々あるだろう。
この夏、東北方面へ旅に出られる乗り鉄の方々には、ぜひ足を運んでいただきたいスポットだ。
内陸線資料館・施設概要
名 称 内陸線資料館
所在地 阿仁合駅前
開館時間 午前10時~午後4時
展示品 写真を中心に約120点
その他 入場無料、年内無休