乗り鉄道具学

vol.26  think TANK photo【Lily Deanne Series】

旅の荷物に妥協しない。もちろん、バッグのデザインにも

大人が持ち歩きたくなる上質なデザイン

 乗り鉄の旅の一番の目的は列車に乗ること。そしてもちろん乗り換えや列車の待ち合わせ時間の写真撮影。本誌読者にもそのような人は多いだろう。旅に出るとき、意外と迷うのがどのカバンを持っていくか、ということ。お決まりの中身とバッグであれば迷うことはないが、旅先や目的によって変わることもある。
 バッグに求める機能は荷物が入るだけではない。持っていて疲れないことや天候に左右されにくいことは旅に使うバッグの必須条件。ある程度の年齢になってくると機能性だけでなく、ファッションの一部として上品さやオシャレ感も求めたくなってくる。
 そんな人にオススメなのが、シンクタンクフォトのカメラバッグ「リリーディアンシリーズ」だ。同社の製品というとプロ向けに収容力や機能性に優れたバッグを連想しがちだが、このリリーディアンシリーズは同社の女性シニアプロダクトデザイナーと、ピューリッツァー賞受賞経験を持つ女性カメラマンが手がけたもの。そのため、機能的でありながらファッショナブルなデザインが特長になっている。
 フラップやポケットは上質で素材感のあるつくりだが、レザー調素材なので急な雨で濡れても手入れの心配はいらない。レインカバーも付属しているので、大雨でも大切なカメラなどバッグの中味を水濡れから防げるあたりは、カメラバッグならではの配慮といえよう。

旅支度もサクサク進む収容力

 リリーディアンシリーズには、ルチード、メゾ、トゥットの3種類のサイズがあり、色はいずれもブラックとブラウンの2色を展開。どのサイズも標準サイズの一眼レフカメラに対応した本格派で、一番小さなルチードでもフルサイズの一眼レフカメラ1台とレンズ2本、さらにコンパクトサイズのタブレットを収める収容力を誇る。
 これだけの実力があれば、鉄旅バッグとしては十分なもの。さらに大きなメゾやトゥットなら、カバンにあれこれと詰め込む人でも安心して旅支度ができる。
 バッグはフラップのほかにファス旅支度もサクサク進む収容力持ち方が広がる2way ストラップナーも付いているので、収めた荷物を知らぬ間に落とす心配もない。また、上から大きく開くので、旅先で急に撮りたい被写体を見つけたときも、カメラを素早く取り出せる。
 肩紐には滑り止め付きのショルダーパッドが付属するので、重いカメラを収めても肩への負担を抑えられる。また、バッグの背面にはキャリーバッグの取っ手に掛けられるスリーブが付いており、新幹線や飛行機での出張にも便利。機内持ち込みバッグとしての利用や、休日をまたぐ出張でのサブバッグなど、使い方の想像も広がる。

リリーディアン ルチード/リリーディアン メゾ/リリーディアン トゥット

内寸法 W25.5×H21.5×D11.5cm/W31×H24×D13.5cm/W39 × H28 × D17cm
外寸法 W29×H22.5×D13.5cm/W35×H25×D15.5cm/W43 × H29 × D21cm
ラップトップ/タブレット収納部内寸法 W23.5 × H19.5 × D1.5cm/W30 × H22.5 × D2cm/W38 × H26.5 × D2.3cm
重量 0.8kg/1.0kg/1.5kg
参考価格 28,000 円(税別)/35,000 円(税別)/42,000 円(税別)

February 2025

2025年2月

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