乗り鉄道具学

vol.15  ProtecA 【FREE WALKER】

スリムアップした新型スーツケースを紹介しよう

新発想の〝斜め引き〟

 近年、駅構内やホームでスーツケースを引く際、通行人の足を引いてしまったり、ぶつかったりするトラブルが増えている。混雑するターミナル駅や旅行シーズンとなるとなおさらだ。
 今回紹介するのは、エース株式会社から発売される「ProtecA」ブランドの「FREE WALKER」。従来のスーツケースの縦、横の引き方に加え、斜めでもスムーズに動くことを可能にした。斜め走行では体に沿って、より密着させた状態でスーツケースを引くことできるので、大きなスーツケースを引いて改札を通過したり、人混みのなかを歩くストレスも軽減される(左上写真参照)。
 今年でブランド生誕10周年を迎える「ProtecA」は、これまで200シリーズ以上の商品が発売され、それまで飽和状態だったスーツケース市場に革命を起こし、大きく注目された。以前、CMでも放送され話題となったハードな品質実験がこれまでにない耐久性を実現し、最近では、女性でも70ℓ以上のスーツケースを楽々と運べる軽さの素材やパーツを開発した。また、幅広い客層に合わせて、カラーバリエーションも豊富に展開している。
 「ProtecA」の名に込められた「Protect」(守る)、「Technology」(技術)、「ACE」(エースの理念)は快適な旅を保証してくれるに違いない。

「スーツケース派」にとって最大の難所、自動改札

 鉄道旅も海外旅行もバスツアーも「旅行は必ずスーツケース派」という人は少なくない。リュックサックよりはるかに容量がある上、なによりもキャスターがついているので、移動時に荷物の重量が気にならないことが最大の利点。
 だが、こと鉄道旅においてスーツケースは不便と思われがちだ。空港や駅など混雑する場所ではかさばってしまい、周囲の人に迷惑がられるのが辛いところ。ここで紹介する「FREEWALKER」は、そんなスーツケース派の強い味方だ。特筆されるのが、斜め引き走行を可能にしたこと。スーツケースでの鉄道旅の最大の難所は自動改札。現在使われている自動改札の通路幅は55㎝のものがほとんどで、改札のたびに、90㎝の幅広タイプの機種へ並ばなければならない。「FREEWALKER」は84ℓタイプのもので横幅は51㎝。31ℓタイプのもので35㎝。片手にきっぷも持ちながらでも簡単に通ることができる。

プロテカ フリーフォーカー《53ℓ》

サイズ 64 × 43 × 28cm
重量 3.4kg
容量 53ℓ
素材 ポリプロピレン
重量 3.4kg
定価 58,000 円(本体)
カラー ディープガンメタリック、ロイヤルブルー、ブロンズオレンジ、ブライトレッド

December 2024

2024年12月

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