乗り鉄道具学

vol.17  Manfrotto【HB PL-3N1-35PL】

バックパックでもスリングでも使える 3ウェイカメラバッグを紹介しよう

KATAのカメラバックが マンフロット仕様で新発売

 今春、カメラファンにとって、一大ニュースがリリースされた。イスラエルのカメラバックメーカー・KATAのほぼすべてのカメラバックが、イタリアを代表する総合写真機材メーカー・マンフロット仕様として新発売される。これまで同じVitec グループに属する両ブランドだったが、二つのブランドが融合することで、さらなるブランド力強化を図る。これにともない、マンフロットでは「PROFESSIONAL」「PRO-LIGHT」「ADVANCED」の三つの新たなカメラバッグコレクションが展開される。三つの新コレクションからは、プロから入門者までどのユーザーにも適用する、52のKATA製品がマンフロットブランドとして新発売される。これで既存「STILE」と合わせて4つのカメラバックコレクションがラインナップされることになった。
 KATAの開発チームとイタリアのデザインチームがタッグを組んだことで、KATAのカメラバックのノウハウとマンフロットのデザイン性が融合し、新しい調和を見せる。黄色を基調とするKATA製品がマンフロットのイメージカラーである赤をまとい、インナークッションにはマンフロットの独自の高い保護機能をもつCPS(コアプロテクションシステム)が採用され、外装にも保護機能が高い素材が使用される。

唯一無二、収納力抜群の 3ウェイカメラバック

 KATAのラインナップでも好評だったシリーズ「スリングバックパック 3N1-35PL」は、バックパック、左右のスリング(肩掛け)、ストラップを交差して背負う“X”ポジションの三つのスタイルで使える。“X”ポジションはあまりなじみがないが、バックが背面でしっかりと固定できるので、斬新な発想で知られるKATAらしい発想だ。走行シーンや駅構内での撮影など、目的に合わせてスタイルを変えながら、撮影行に臨もう。
 マンフロットへのブランド化にあたり、「スリングバックパック 3N1-35PL」はセミプロからハイアマチュアまでを対象としたカテゴリー「PROLIGHT」コレクションに属することになった。CPSはもちろん、パラシュートの裂け防止用の素材にも使われている、軽さと耐久性に優れたリップストップナイロンを外装生地に採用している。
 プロの鉄道カメラマンの多くがそうであるように、鉄道の撮影行では常に動きながらレンズを交換し、かつ多くの交換レンズを収納できる大容量のスリングタイプのカメラバックが主流だ。しかし、体への負荷や機動力を考えると、バックパックタイプに軍配が上がるのはいうまでもない。他社のラインナップを見ても、バックパックとスリングタイプの両用で使用することができ、かつカメラ本体とサブ器、数本の交換レンズが収納できるのは、この「スリングバックパック 3N1-35PL」が唯一である。

スリングバックパック 3N1-35PL

サイズ ノートパソコン用スペース27.0×4.0×40.0cm
内 寸 28.0 × 16.0 × 32.0cm
外 寸 33.0 × 27.0 × 46.0cm
重 量 1.99kg
定 価 29,000円

December 2024

2024年12月

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