第9回 スーパーあずさ・あずさ
狩人の大ヒット曲「あずさ2号」で知られる特急「あずさ」および「スーパーあずさ」は千葉・東京・新宿~松本・南小谷間で運行されている特急列車。列車名の「あずさ」は信濃川水系犀川の上流域を指す梓川にちなんで名付けられた。
「あずさ」は66(同41)年に新宿~松本間の特急電車として181系でデビュー。73(同48)年から183系、75(同50)年から189系も運用を開始する。2001(平成13)年にはE257系を投入し、02(同14)年に定期列車はE257系に統一されるが、現在も多客期の臨時「あずさ」には183・189系を使用する。E257系は基本編成9両と付属編成2両で構成され、塗色は雪のアルプスをイメージする白をベースとし、車体側面には武田菱を模したカラフルな菱形模様をデザイン。定期10往復と臨時「あずさ」以外に、同じく中央本線を走る特急「かいじ」にも運用する。 1994(同6)年に「あずさ」の速達版として登場した「スーパーあずさ」は新宿~松本間を最速2時間25分・表定速度93km/hで結ぶ。車両は初めて「E」を冠した形式のE351系で、JR東日本初の制御機構付き自然振り子装置を備え、曲線区間でのスピードアップを達成。鋼製車体であることや屋根上に冷房機器を搭載するなど振り子式には不向きな設計も見られ、JR東日本ではE351系以降、振り子式車両の開発は行われていない。流線形の先頭車両が特徴的であり、基本編成8両と付属編成4両が用意された。
「スーパーあずさ」は2010(同22)年まで大糸線にも入線していたが、現在は東京・新宿~松本間に限定され、全列車がE351系12両編成で運転されている。 中央本線は高尾を過ぎた頃から山間部を走り、上野原からは山梨県に入る。沿線は花の名所も多く、甲府盆地に咲く桃は車窓をピンクに染め上げる。また、甲斐駒ヶ岳や八ヶ岳なども姿を現す。小淵沢からは白樺林が広がる高原地帯を走り、塩尻から篠ノ井線に入って松本へ。定期列車では「あずさ3号」が大糸線の南小谷まで乗り入れ、「あずさ26号」で折り返す。大糸線では北アルプスの峰々が眼前に迫る絶景が待っている。
狩人の「あずさ2号」が発売された1977(昭和52)年当時の特急「あずさ2号」は新宿発が“8時ちょうど”であったが、現在は「あずさ2号」は上り列車となり、新宿8時発は松本行きの「スーパーあずさ5号」である。「あずさ」は66(同41)年に新宿~松本間の特急電車として181系でデビュー。73(同48)年から183系、75(同50)年から189系も運用を開始する。2001(平成13)年にはE257系を投入し、02(同14)年に定期列車はE257系に統一されるが、現在も多客期の臨時「あずさ」には183・189系を使用する。E257系は基本編成9両と付属編成2両で構成され、塗色は雪のアルプスをイメージする白をベースとし、車体側面には武田菱を模したカラフルな菱形模様をデザイン。定期10往復と臨時「あずさ」以外に、同じく中央本線を走る特急「かいじ」にも運用する。 1994(同6)年に「あずさ」の速達版として登場した「スーパーあずさ」は新宿~松本間を最速2時間25分・表定速度93km/hで結ぶ。車両は初めて「E」を冠した形式のE351系で、JR東日本初の制御機構付き自然振り子装置を備え、曲線区間でのスピードアップを達成。鋼製車体であることや屋根上に冷房機器を搭載するなど振り子式には不向きな設計も見られ、JR東日本ではE351系以降、振り子式車両の開発は行われていない。流線形の先頭車両が特徴的であり、基本編成8両と付属編成4両が用意された。
「スーパーあずさ」は2010(同22)年まで大糸線にも入線していたが、現在は東京・新宿~松本間に限定され、全列車がE351系12両編成で運転されている。 中央本線は高尾を過ぎた頃から山間部を走り、上野原からは山梨県に入る。沿線は花の名所も多く、甲府盆地に咲く桃は車窓をピンクに染め上げる。また、甲斐駒ヶ岳や八ヶ岳なども姿を現す。小淵沢からは白樺林が広がる高原地帯を走り、塩尻から篠ノ井線に入って松本へ。定期列車では「あずさ3号」が大糸線の南小谷まで乗り入れ、「あずさ26号」で折り返す。大糸線では北アルプスの峰々が眼前に迫る絶景が待っている。
車両形式: | E351系(「スーパーあずさ」)、E257系、183・189系(「あずさ」) |
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運転区間: | 千葉・東京・新宿~松本・南小谷間 |
走行距離(営業キロ): | 341.6km(千葉~南小谷) |
最高運転速度: | 130km/h |
営業運転開始日: | 1966年12月12日 |
所有会社: | JR東日本松本車両センター(183・189系を除く) |