第2回 ナポリのサンタルチア海岸、その地中海に面したレストラン
キムタクが有名にしたという「Lacryma Christi(キリストの涙)」なる白ワインを飲み、真っ青な海、空に浮かぶ夏のちぎれ雲を眺める。37度の猛暑だが、日陰にいると、潮風が心地よい。まるで「太陽がいっぱい」のアラン・ドロンのような気分になっている(古いか?!)。
ローマが東京とすれば、ここには大阪のような自由さがある。洗濯物を国旗のように並べて道路に干す下町の女たち、狭い道路では、車の窓から顔を突き出し、クラクションを鳴らす男たちがあふれる……人の匂いが濃い街である。人の物語がはじまる街だ。
ナポリといえばシーフード。フォークに「カラマール」新鮮な”烏賊”、「ガンべローネ」と言いつつ、ゆでたての”海老”を味わう。おっと、それは「オラータ」と”黒鯛”を炭火で焼いてもらう。などとダジャレを楽しみながら、ここでは時がゆったりと流れてゆく。
海外取材で嬉しいのはランチタイムが長いことだ。東京ではざるそば一杯で済ませてしまうが、ここではそうはいかない。
ついでに覚えたばかりのイタリア語を伝授すると、ツナミ(津波)、カミカゼ(テロリストが突入すること)。カラオケもまだまだ健在のようだ。デザートはBaba(ババ)をいただく。キャラメル味のスポンジにラム酒をたらしたもので、伝統的な南イタリアのデザートだそうな。
さて、本命の取材はナポリに「スパゲッティ・ナポリターナ」が存在するかどうか?なのだ。通説ではスパゲッティ・ナポリターナは日本の横浜で作られたもので、本場のナポリには存在しないというが、、、さて、その真相はいかに?
来年からはじまる本誌「シルクロード・アドベンチャー」で詳細を報告するから、気長に待っていてほしい! ではまた、チャオ!
(取材日/2009年7月17日)