南田裕介×CITIZEN 鉄道開業150周年記念ウオッチ Vol.3
日本の鉄道史を象徴する3つの車両をモチーフにしたシチズンの「鉄道開業150周年記念ウオッチ」。パッと見はちょっとおしゃれなアナデジ時計。よく見たら電車の顔のよう。さらによく見ると――鉄道好きにはたまらないディティールと車両へのリスペクトが詰まっていた。鉄道大好きホリプロマネージャーの南田裕介氏が鉄道好きだからこそわかる「鉄道開業150周年記念ウオッチ」の魅力を語ります。
第3回 昭和から平成、令和も現役の「201系」とは?
盤面にオレンジ色の採用は“201系の代表、当然の選択”
201系は1979(昭和54)年の試作を経て1981(昭和56)年から1985(昭和60)年までに計1018両が製造された、国鉄末期を代表する通勤形電車です。大多数が分割民営化後のJR東日本とJR西日本に引き継がれ、昭和から平成を経て令和の現在も、JR西日本の大和路線(関西本線)でウグイス色の編成が最後の運行を続けています。
201系が最初に投入されたのは中央快速線で、オレンジ色(朱色1号)の塗色でした。中央・総武緩行線の黄色、京葉線のスカイブルーなども登場しましたが、大阪環状線もオレンジ色でしたので関西でもなじみ深い存在でした。今回の「鉄道開業150周年記念ウオッチ」がオレンジ色を採用したのは“201系の代表、当然の選択”といえるでしょう。「イチロー選手といえばマリナーズ」のような、「201系といえば中央線」という感じですかね。
私は奈良県の出身です。首都圏の201系、とくに中央快速線の「特別快速」という列車種別は関西になかったものですから、前面方向幕の独特な斜体のロゴも含めて“超あこがれのシティトレイン”だと感じていました。外装ではひと回り小さな戸袋窓、ベンチレーター(屋根上の換気装置)が103系までの丸形から四角形に、内装も7人掛けロングシートの真ん中1人分だけが別の色になっているなど新しい工夫も多い。関西では国鉄の電車は私鉄に劣っている印象が強かったので、それを払拭する画期的なイメージの車両でした。
前面窓下の3本の手すりまで再現に“ズキュン”
「鉄道開業150周年記念ウオッチ」の「中央線201系」モデルでは、前面窓下の3本の手すりが再現されていたことに“ズキュン”ときました。日差しを浴びるとオレンジ色の車体に落ちる3本の黒い影。これが私にとっての201系でしたので。手すりの再現は“そこまでしなくとも”と思った半面、デザイナーさんの201系愛を感じると同時に、“あなたも好きだったんだね”と、同志的感動を覚えました。
1980年代からY2K(西暦2000年問題)を超えて21世紀に至るまで走り続けた201系は、製造当時の最新鋭技術だった「チョッパ制御」方式などを採り入れた一方で、回転式方向幕など旧来の装備も残していました。まさにこの時計のような「アナデジ」の象徴ともいえるモデルです。盤面下部の「ANA-DIGI TEMP」のロゴが「中央特快」の前面幕と同じ斜体にされているのも、心憎いほどのギミックでした。車掌さんが実際に使っていた「シチズンホーマー」や201系のメーター、7×5グリッドのドットをイメージしたデザインも潜んでいます。
201系は人間でいうなら、バブルの絶頂と崩壊、空白の20年を過ごしてきた世代の通勤の足を担ってきた“戦友”ともいえる存在です。私も含めたミドル世代にぜひ、着用して頂きたいモデルです。オレンジ色の盤面もけっして“デコデコ”していない、自然な、好ましい装いといえるしつらえになっています。
CITIZEN 鉄道開業150周年記念ウオッチ
「中央線201系」モデル
受注期間 | 2022年9月21日~12月7日 |
納品予定 | 2023年6月予定 |
価格 | 中央線201系(JG2130-61E):3万6300円 (税込) |
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