天竜浜名湖鉄道

天竜浜名湖鉄道(愛称・天浜線)は東海道本線の掛川を起点に遠州森や天竜二俣を経由し、浜名湖北部を回って新所原へ至る長大な路線だ。全長は67・7kmにおよび、掛川市・森町・磐田市・浜松市・湖西市にまたがっている。エリアごとに見どころも豊富で、天竜浜名湖鉄道が主催するウォーキングなどのイベントが多いのもうれしい。

第三セクターに移管されて開業した天浜線であるが、前身の国鉄二俣線にまでさかのぼると、1940(昭和15)年に全線開通してから、2010(平成22)年で70周年を迎えた。そこで70周年を記念して「婚活列車」などのユニークなイベント列車も運行される予定だ。歴史ある天浜線の天竜二俣構内では登録有形文化財に指定された転車台と扇形車庫が現役で活躍し、土休日を中心に一般公開されている。

車両は3形式のディーゼルカーで運用される。掛川~新所原間を2時間かけて直通する列車もあり、茶畑や浜名湖を車窓に見ながら、ディーゼルカーに揺られてゆったりと旅してみたい。

天浜線の旅のもうひとつの楽しみは駅弁ならぬ「駅メシ」の存在だ。これは駅に併設された食事処で、遠江一宮と二俣本町のそば処や浜名湖佐久米の喫茶店、新所原のうなぎ専門店など9つの駅で「駅メシ」が味わえる。本格的な洋食グルメから手作りパンまで充実している。週末は天浜線に乗って「駅メシ」を食べに行こう!

開業年: 1987(昭和62)年
営業キロ: 67.7km
所要時間: 約2時間(掛川駅~新所沢駅)
動力方式: 内燃
運行車両: TH2100形、TH3000形、TH9200形
営業本数: 29本(掛川駅~新所沢駅)
ほか区間列車多数あり
主な観光スポット: 掛川城(掛川駅から徒歩7分)、
遠州天竜舟下り(天竜二俣駅発着)