乗り鉄道具学

vol.8 PORTER【PORTER LIFT 2WAY RUCK SACK】

旅行にも普段の生活にも使える2ウェイバッグ。

「一針入魂」の職人仕事

吉田カバン(株式会社吉田)が生まれたのは、1935(昭和10)年。創業者である吉田吉蔵は、12歳の若さで鞄職人の道へ身を投じ、29歳で起業した。ひと針、ひと針丁寧に仕上げていく日本の職人ならではのクオリティは、「一針入魂」の精神によって生み出され、世界に誇る“メイド・イン・ジャパン”を体現する純日本ブランドのひとつとして国内外で賞賛の声を浴びている。「一針入魂」の精神は作業工程にも現れ、素材選びからデザイン、縫製に至るまで、ひとつひとつを縫い合わせていくように計算され、手に取った商品ひとつひとつから職人の技術の高さがうかがえる。
 メインブランド「PORTER」が生まれたのは、62(同37)年。その名は常にカバンに触れ、その良さを知りつくす“ポーター”(ホテルの荷物預かり係)に由来する。現在、「PORTER」のみで200以上のシリーズが展開され、財布やパスケースからボストンバッグ、バックパックまで幅広く用途に合わせた製品作りがなされている。
 今回、“タビテツ”読者に紹介したいのが、「PORTER LIFT」シリーズだ。“LIFT”(運ぶ・持つ)というカバンの本質を軸に、旅行にも普段の生活にもカジュアルに対応できる実力商品だ。

ときに肩身の狭い鉄旅だからこそ

“モノ”への愛着やこだわりは、使えば使うほど増幅し「もうこれ以外は使えない」と思わせるほどに膨らむものだ。そんなこだわりの商品ばかりで、身の回りのモノをかためたいという人は少なくないはず。
 そこで、あらゆる場面で使用できる逸品を手に入れ、使いこなすことがその第一歩となる。そこで、おすすめなのがデイリーユースにも旅行カバンとしても使える「PORTER LIFT」の「2WAY RUCK SACK」だ。トートバッグとリュックサックの2通りの使い方ができ、どちらにしても十分な容量を確保。肩から掛けても背中に背負ってもカジュアル感を保つデザインで、あらゆるシーンにフィットする。一方、内装にはライトグレーのナイロン生地を採用し、収納品の視認性を高めるなど使用者への配慮も充分だ。アウトドアブランドにも劣らない細やかな縫製と生地へのこだわりが感じられる。
 鉄道旅の多くは、ターミナル駅を経由して地方のローカル線へと乗り継ぐが、都心のターミナル駅で大きなバッグを背負って歩いていると、どこか腰が定まらないことがある。また、車窓を流れるのどかな田園風景が一変して都市部に差し掛かりビル群に入ると、たちまち車内でスーツ姿の乗客に囲まれてしまうこともよくあることだ。そんなときこそ、トートバッグに切り替えてスタイリッシュにその場を乗り過ごそう。

【PORTER LIFT 2WAY RUCK SACK】

ブロンズ、ブラック、カーキ、ネイビー
素材 表/超高密度ナイロンツイル(PVC加工)
ナイロンオックス
付属 牛ステア
サイズ φ270/H440mm/23ℓ
重さ 1045g
価格 ¥38,850

November 2020

2020年11月

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